サロンのタオルの臭い・・実は天日干しができないことが理由ではありません。
こんにちは、ブログ担当の藤川です。
弊社は横浜なのですが、連日、雨が降り続き、
いよいよ梅雨本番ですね。
2020年今年の梅雨明けの予想は、
九州南部で7月14日ごろ~東北北部で7月28日ごろと、
2週間から約1か月ほど、じめじめとした天気が続くようです。
この時期、エステサロン様からのレンタルタオルのご相談で、
- 梅雨でお客様に提供しているタオルが乾かない
- 梅雨に入りタオル不足
- タオルから生乾きの匂いが発生しだした
というお悩みが多くなります。
“雨が続くこの時期は、天日に干せないので、サロンのタオルが部屋干し特有のあの臭いを発生してしまいがち。 タオルの臭いで、お店に来られたお客様に不快な想いをさせないか、いつもハラハラしていた”
というサロンオーナー様もいらっしゃいました。
でも、タオルの部屋干し特有のあの臭いの原因・・・
実は、天日干しができないことが原因ではありません。
その理由は、雑菌の発生です。
タオルの部屋干し臭いの原因の雑菌とは?
タオルの部屋干し臭いの正体は、「モラクセラ菌」という雑菌です。
「モラクセラ菌」は、特別な菌ではなく、
く、ヒトや動物の口や鼻などの粘膜にいる常在菌です。
「モラクセラ菌」自体が臭うのではなく、
「モラクセラ菌」が洗濯物に付着、増殖したあと、
水分や皮脂などを栄養にしてフンのようなものを生成、
そのフンがあの不快な臭いの元です。
厄介なのが、「モラクセラ菌」は、
紫外線に強く、天日干しでは死滅しません。
洗濯し、天日干しを行って乾いたタオル。臭いを発していなかったのに、
エステの施術で使うと臭いを発しだす・・・
そんな経験をされたことがあるサロンの担当者様をいらっしゃいませんか?
実は、天日干しで乾いたタオルに「モラクセラ菌」が残っていて、
水分や汗や皮脂で揮散して臭いを発生させているからです。
なので、タオルから発する部屋干し特有のあの臭いは、
天日干しができないことが原因ではなく、
「モラクセラ菌」の発生が原因でした。
タオルの臭いを発生させない、普段から出来る予防策
「モラクセラ菌」は通常の洗濯では除菌できず、
一度発生すると完璧に死滅させるのは難しいです。
そこで、タオルに深いな臭いを発生させないために、
普段から出来る予防策をご紹介します。
使用済みタオルは速やかに洗濯
あるエステサロン様では、使用済みタオルを毎日洗濯して
いたそうですが、やはり臭いが発生し、消えなくなりました。
洗濯のプロセスをお聞きすると、サロンの営業終了時間が遅いこともあり、
使用済みタオルは、当日ではなく、翌日にまとめて洗濯されているそうです。
しかし、使用済みタオルには、治療中の水分に加えて、皮脂などが
付着している可能性が高く、それが、洗濯かごに長時間放置された状態によって
温度と湿度も保たれたことで、「モラクセラ菌」に好ましい環境が生まれ、菌が繁殖。
先ほどの通り、「モラクセラ菌」は通常の洗濯では除菌できず、
洗濯後も、菌が残り続けていたと考えられます。
ベストは、使ったタオルは出来る限り速やかに洗濯、乾燥させること。
でも、サロンの事情で難しい場合が多いと思います。
その場合、使用済みのタオルを水分を含んだまま放置ではなく、
乾燥機で乾燥させて水分を無くしておくことで、菌の繁殖を抑えるようにしましょう。
タオルの干し方に注意
洗濯後のタオルは乾燥機で乾燥させるのがベストですが、
乾燥機が無い場合、タオルの干し方に気をつけてみましょう!
濡れたタオルは間隔をあけて干す
濡れたタオルが重なるように詰めて干すのではなく、
風通しを考えて、間隔をあけて干しましょう。
扇風機やエアコンを活用
扇風機やエアコンを使って、風を当てることで
タオルの乾くスピードが速くなります。
コインランドリーで乾燥させる!
モラクセラ菌は紫外線には強いですが、熱に弱い菌と
言われています。
天日干しでも殺菌しきれません。乾燥機が無い場合、タオルを
コインランドリーで乾燥させることで殺菌効果が期待できます。
洗濯前のひと手間を
タオルの洗濯の前に、60度以上のお湯に漬ける
モラクセラ菌は紫外線には強いですが、熱に弱い菌と
言われていますので、 60度以上のお湯にタオルを
15~20分間ほど漬けてから洗濯すると菌が死滅します。
ただし、この方法は色落ちや形崩れの心配があるので、
洗濯表示を確認するなど注意が必要です。
いかがでしたでしょうか?
エステサロンのタオルはお客様の身体にふれるとても大切なもの。
ぜひ、細心の注意を行ってタオルを管理して頂きたいと思います。