デンタルクリニック様 自前で洗濯されている”タオルの臭い”は大丈夫でしょうか?

こんにちは、ブログ担当の藤川です。

先日、デンタルクリニックの担当者様から、
普段、治療で患者様の顔に掛けて水がかからないようにするために
お使いのタオルについてのご相談がありました。

 

クリニックの患者様より、

“顔に掛けてもらうタオルって使いまわしなの?・・

臭いがとても気になるんだけど・・”

とご指摘があったそうです。

 

 

このデンタルクリニック様では、

  • 使用済みのタオルは、翌朝、洗濯し、乾燥機で乾燥させて治療の際に使用
  • タオルの量が多いと完全に乾いていない状態もあった
  • 乾燥したてのタオルは湿っていても分からないときもある
  • 治療中はグローブをしているので乾いているかどうか分からない

などの状況だったそうです。

 

 

使用済みタオルはしっかり、洗濯、乾燥させ衛生面を気にしているのに・・

このデンタルクリニック様では、しっかりタオルを洗濯・乾燥させているため、
衛生面も問題ないと思って使用していたので、患者様のご指摘に大変驚いたそうです。

 

弊社では、話をお伺いし、自前でタオルを洗濯されている場合に
良くお伺いするお話でしたので、

 

タオルが臭いを発生させる原因として、

「雑菌の繁殖」

がすぐに想定できました。

 

 

 

タオルが臭いを発生させる原因の菌、それは「モラクセラ菌」

最近では、生乾き臭の原因となる菌は、
「モラクセラ菌」が原因と特定されています。

 

この菌は、ヒトや動物の口や鼻などの粘膜にいる常在菌で、
洗濯物に付着・増殖したあとに、水分や皮脂などを栄養
分にしてフンのようなものを出し、このフンが臭いを発します。

 

そして、「水分」、「栄養」、「温度」の繁殖条件がそろうと猛烈な勢いで繁殖します。

しかも、モラクセラ菌は乾燥や紫外線にも強く、
もし衣類上でモラクセラ菌が増えてしまった場合に
は外干ししても一部は残るそうです。

 

また、タオルや衣類を乾燥させた後は臭いが発生しないのに、
水分を含むと、また、臭いを発生させることがあります。

 

 

 

 

洗濯かご内での雑菌の繁殖

同デンタルクリニックでは、使用済みタオルを翌日洗濯されていましたが、

しかし、この使用済みタオルは、治療中の水分に加えて、口内の菌、皮脂などが
付着している可能性が高く、それが、洗濯かごに長時間放置された状態なので
温度と湿度も保たれたことで、モラクセラ菌に好ましい環境がつくられ、

翌朝、洗濯後に乾燥されるまでの間に、モラクセラ菌が増殖してしまっていることが考えられます

 

ベストは、使ったタオルは出来る限り速やかに洗濯、乾燥させること。

でも、難しい場合、使用済みのタオルを水分を含んだまま放置ではなく、
乾燥機で乾燥させて水分を無くしておくことで、モラクセラ菌の増殖を抑えることはできると思います。

 

一旦臭くなってしまったタオルは、よほどしっかりと殺菌処理を行わないと、
何度洗い直しても、臭いが取れません。

 

洗濯すれば大丈夫!ではなく、洗濯する前の状況も非常に重要です

 

 

 

 

洗濯槽内での雑菌の繁殖

また、洗濯槽は洗濯で使っていますので、清潔だと思われる方も多いのですが、
実は以外に汚れているケースもあり、それが菌の繁殖条件を作ることがあります。

 

また、使った水分や汚れが付着したタオルをすぐに洗濯せず、そのまま洗濯槽に入れて放置した場合も、洗濯槽内で温度や湿度が保たれ、「水分」、「栄養」、「温度」の繁殖条件が整います。

 

水分を含んだ使用済みタオルを、そのまま洗濯槽に入れるのではなく、
先の通り、洗濯できないのであれば、せめて水分を乾燥させるなどの
対処を考える必要があります。

 

 

 

モラクセラ菌への対策

モラクセラ菌は紫外線には強いですが、熱に弱い菌です。

 

ですので、クリニックで洗濯をする前に、60度以上のお湯にタオルを
15~20分間ほど漬けてから洗濯すると菌が死滅します。

 

また、乾燥は、80度ほどまで温度があがる乾燥機の場合は
効果的なそうです。

 

ただし、この方法は色落ちや形崩れの心配があるので、
洗濯表示を確認するなど注意が必要です。

 

 

 

モラクセラ菌によるタオルの生乾き臭を発生させないためのまとめ

  1. 生乾き臭の原因となる菌は、「モラクセラ菌」が原因。
  2. 「水分」、「栄養」、「温度」が「モラクセラ菌」繁殖の条件。
  3. 使用済みタオルはとにかく早く洗濯し、しっかり乾燥させる。
  4. すぐに洗濯、乾燥できない場合、タオルの水分を乾燥させるなど、繁殖条件を作らない対策をとること。
  5. モラクセラ菌は紫外線には強いですが、熱に弱い菌
  6. もし、モラクセラ菌を発生させてしまったら、60度以上のお湯にタオルを15~20分間ほど漬けてから洗濯すると菌が死滅。乾燥は80度以上の高温で行う。

 

以上です。

いかがでしたでしょうか?

本業も大変忙しいデンタルクリニックや歯医者様で、使用済みのタオルに
付着した汚れを完璧に落とし、完璧に乾燥させて、最良のコンディションのタオルを、
毎日、準備し続けるのは本当に大変です!

 

しかし、治療で使用するタオルは、患者様の顔に直接触れる機会の多いものです。

先の患者様のようにご指摘くださると良いですが、言わずにクリニックを変更される可能性も
ゼロではありません。

 

そんな場合は、無理して自前でタオルを洗濯乾燥させ続けず、
レンタルタオル業者のご利用を検討ください。

 

タオルの品質と、タオル洗濯乾燥に使っていた労力や時間、
コストを有効活用いただけます。

 

最後までご覧くださり、ありがとうございました!

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